プログラミング学習を始めた方、こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では以下の内容を紹介します。
- GitHubを使う目的が分かります
- GitHubの基本的な使い方・用語・仕組みを、手を動かしながら理解できます
私はこれまで開発したプログラムを自身のGitHubに公開しています。後述しますが、その理由は「ポートフォリオになるから」です。
この理由がどういうことかまず説明をしつつ、記事の後半では実際に手を動かしてGitHubにプログラムを公開してみましょう。
【GitHubの使い方を学ぶ前に】GitHubはキャリア形成とチーム開発のために使える!

そもそも何のためにGitHubを使うのか、GitHubを使うとどんなメリットがあるのかを知っておきましょう。
【GitHubの使い方】ポートフォリオ作成のために使おう
GitHub上で公開したプログラムは、転職時にあなたのポートフォリオとして利用できます。
転職エージェントによってはポートフォリオとなるwebサイトとしてGitHubを登録可能です。そうでなくとも実際に作成したプログラムは面接時の強力なアピールポイントとして使えます。私も現在転職活動中の身なので、粛々と作成したプログラムをGitHub上に公開して戦闘力を上げています。
実績があると企業は確実に高く評価してくれます。プログラムの作成経緯・苦労した点・こだわった点など自信を持って話せば、面接時のアピールに困ることもありません。
転職時にポートフォリオが必要な理由は以下の記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。

【GitHubの使い方】チームでプログラムを開発するために使おう!
GitHubのメインとなる用途は「チーム開発におけるバージョン管理」です。
チームを組んでプログラムを開発するさいにバージョン管理が必要となる理由は、プログラムのデグレと不意の変更を防ぐためです。
デグレとは、更新した情報が書き戻ってしまうことです。関係者の時間を奪うので、チーム開発において最もモチベーションが下がるミスです。
チームで開発していると、変更してほしくない箇所にまで変更を加えられることもあります。
しかしGitHubを使えばこうしたトラブルの発生を防ぐことができます。プログラム開発チームにはGitHubのようなバージョン管理ツールの導入が必須だと言えます。
プログラミング初心者でも分かるGitHubの使い方と仕組み【まず覚えるコマンドは3つ!】

この章ではGitHubの基本的な使い方を優しく解説します。コマンドを1つずつ順番に実行してみてみください。手を動かさないとGitHubの使い方は習得できませんからね。
【GitHubの使い方と仕組み】宅配便に例えて解説!
と言われても初めてGitHubに触れる方は「なんの呪文ぞ?」と思いますよね。安心してください、使い方と一緒に用語も合わせて解説していきますね。
GitHubの仕組みと用語は宅配便に例えてみると簡単です。
- インデックス
送りたい荷物をメモしておくリストです。GitHubに送信する予定のファイル一覧をインデックスに記録します。 - ローカルリポジトリ
送りたい荷物を入れる箱です。あなたの自宅(=PC上)にあります。ローカルリポジトリの中に、GitHubに送信するファイルを保存しておきます。 - リモートリポジトリ
配達されてきた箱です。送り先の住所(リポジトリのURI)に届きます。リモートリポジトリの中に、GitHub上へ送信したファイルが保存されます。 - アッド(add)
送る荷物を選んで送付物リストに追記することです。インデックスにファイルを追加します。 - コミット(commit)
送付リストに従って荷物を箱の中に詰め込むことです。インデックスに書かれたファイルをローカルリポジトリに登録します。 - プッシュ(push)
詰め終わった荷物を発送することです。リモートリポジトリに送信されたファイルはGitHub上で管理・公開されます。
用語は理解できましたか?GitHubでプログラムを公開するまでの流れは以下のようになります。
- 送り先の住所を確認する(GitHub上でリモートリポジトリを作成する)
- 宅配用の箱を組み立てる(ローカルリポジトリを作成する)
- 送る荷物を選ぶ(インデックスに登録したいデータをアッドする)
- 荷物を箱の中に詰め込む(ローカルリポジトリにデータを登録=コミットする)
- 荷物を発送する(リモートリポジトリへデータをプッシュしてGitHub上に公開する)
【GitHubの使い方と仕組み】プログラムを公開してみよう!
それでは実際にコマンドを打ってGitHub上にプログラムを公開してみましょう。
送り先の住所を確認する(GitHub上でリモートリポジトリを作成する)
GitHub上にリポジトリを作成します。
GitHubにログインしたらトップページ右上の[+ New Repository]をクリックしてください。

リポジトリの名前と説明を書いて、[Create Repository]を押します。

リモートリポジトリの作成が完了しました。URIは後から使います。

宅配用の箱を組み立てる(ローカルリポジトリを作成する)
あなたのPC上にローカルリポジトリを作成します。
Mac/Linux OSの方はターミナルを、Windows OSの方はGit Bashを起動して以下のコマンドを実行してください。今回はホームディレクトリの配下にGitHub用の作業ディレクトリを作成します。
“git init”
現在の作業ディレクトリにローカルリポジトリを作成するコマンドです。
送る荷物を選ぶ(インデックスに登録したいデータをアッドする)
まず、GitHub上に公開したいファイルを作成します。今回はテストなので中身はなんでもよいです。
今回は[~/github/repo_test]ディレクトリ配下に”target_file.txt”を作成しておきます。
“git add <ファイル名>”
インデックスにファイルを追加するコマンドです。
荷物を箱の中に詰め込む(ローカルリポジトリにデータを登録=コミットする)
インデックスに追加したファイル(”target_file.txt”)をコミットします。
“git commit -m <コメント>”
“-m”オプションでコミット時にコメントを残すことができます。今回は「初めてのコミットだよ、やったぜ!」というコメントを入れておきました。
荷物を発送する(リモートリポジトリへデータをプッシュしてGitHub上に公開する)
いよいよGitHub上にリポジトリを公開します。コミットしたローカルリポジトリをプッシュしてリモートリポジトリに送信しましょう!
“git remote add origin <URI>”
送り先の住所(リモートリポジトリのURI)に”origin”という短縮名を設定しています。
“git push origin master”
送り先の住所”origin”のマスター(本筋)にファイルを送信する、という意味です。
これでGitHub上への公開は完了です。
実際に公開したプログラムは、どんどん変更を加えられていきます。プログラムを変更する場合は、リモートリポジトリからローカルリポジトリにファイルを送り返してもらいます。(プルと呼ばれます)
公開したプログラムの変更方法やチーム開発に必要な知識は次の記事でお伝えします。

- GitHubはポートフォリオ作成に活かそう
- GitHubはチームによるプログラム開発のためのもの
- GitHubの仕組みと用語は宅配便に例えると簡単